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シュオの店が5周年を迎えます

2019年の10月末で、〈シュオ〉の店は5周年を迎えます。ブランドは2011年の春にスタートさせたので、初めの数年は店を持たずに、トランクショーや展示会をベースに活動してきました。2人で行きつけの食堂やカフェで打ち合わせし、星は恵比寿にあった母親のアトリエで作業をしていました。わたしにはライターの仕事があり、星にも母の会社があったので、「〈シュオ〉の店を待ちたい」という気持ちは、そこまで強く感じてはいなかったのです。展示会の案内状も宛名書きはカフェで。わたしの家に籠もって新作会議することも多々ありました。真面目に取り組んではいましたが、シュオの仕事はいつもどこか趣味の延長みたいでした。それが、店を持って気持ちがガラリと変わったのです。「〈シュオ〉を続けていくためには何が必要か。そもそもこのブランドは何のために立ち上げたのか」。常に自問自答するようになりました。人はなんとも単純なもので、場を作ると責任を感じるようになる。責任を感じると、より真剣になる。そんなわけで、わたしたち2人は2014年から本気で走り始めました。速度は今も相変わらずゆっくりですが、恵比寿に作った小さな店がなかったら、駆け出すこともできなかったように思います。店長の高崎も加わり、わたしたちはたくさん喋って笑って仕事してきました。たくさんのお客さまにも出会いました。「悲しみの席で使う小物と、ハレの席で身に着けるジュエリーを、同じブランドからお届けする」という私たちの目標を、この店が、コツコツ一緒に進めてきてくれたように思うのです。

photo:Suzuki Yosuke text:Yoshida Naoko

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